滅びつつある惑星エルトリアに住まいながら星の再生を目指すフローリアン一家。しかし一家の父親が病に倒れ、次女のキリエ(佐藤聡美)は人工知能イリス(日笠陽子)の助けを借りて父と惑星を救う鍵となる「夜天の書」を奪うべく遥か彼方の「地球」へと向かう。そこで時空管理局の高町なのは(田村ゆかり)、フェイト(水樹奈々)、そして夜天の書の所有者である八神はやて(植田佳奈)と対峙するが、キリエの暴走を止めるべくエルトリアよりキリエの姉アミタ(戸松遥)も到来し、エルトリアと地球の命運を賭けた激しい戦いが始まる。
監督:浜名孝行、原作・脚本:都築真紀、キャラクターデザイン・総作画監督:橋立佳奈、バリアジャケット・デバイスデザイン原案:黒銀、総作画監督:坂田理、新垣一成、美術設定:平澤晃弘、美術監督:鈴木朗、3DCGプロデューサー:田中臥竜、CG総監督:名倉晋作、音楽:中條美沙、アニメーション制作:セブン・アークス・ピクチャーズ。
「リリカルなのは」はテレビシリーズも観たことが無かったので、今作を観る前に劇場版前二作を観てみた。どちらも魔法少女というジャンルを使いつつガジェットやバトルシーンの演出がほとんどロボットアニメで、ストーリーは熱い友情を謳っているというアニメオタクが好きそうな要素をごった煮にしたような作品で、テレビシリーズの総集編でもあるためかエピローグが異常に長ったりもしたけどそれぞれ単体作品として充分に面白かった。
で本作はテレビアニメの作画をそのままアップデートしたような画面が演出を含めてオーソドックスなスタイルのオタクアニメの凄味を感じさせてくれて良かったし、内容も前二作で繰り広げられた鏡像関係のキャラクターたちが織りなすバトルストーリーをさらに増殖させて膨らませ続けるというバトルと関係性の過剰なインフレスパイラルになっていて、ほとんど戦闘シーンしかないんだけど(ないからこそ?)テンション上がった。
しかしそんな盛り上がりが最高潮に達したところでブツリと終了、以下次回に続くになっていて、面白かったので続きがあるのは歓迎だけどそれならタイトルに前編とか付けては欲しかったかな。
「魔法少女リリカルなのは Reflection」本予告第一弾 - YouTube