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Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 失われたひろし (2019年・日)

 新婚旅行に行っていなかったひろし(森川智之)とみさえ(ならはしみき)が、しんのすけ小林由美子)たちを連れてオーストラリアへの激安新婚旅行ツアーに参加することに。しかし到着早々、ひろしが謎の仮面族にさらわれてしまい…。

監督:橋本昌和、脚本:うえのきみこ、水野宗徳、 作画監督:針金屋英郎、原勝徳、大森孝敏、末吉裕一郎、美術監督:皆谷透、音楽:荒川敏行松尾早人

 

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 アクションにキャラの歌声を被せるクライマックスとか、完全に子を連れて来た夫婦をターゲットにした作りなど、あざとさと演出過剰な部分が目にはついたけど、原作の旧態的家族設定はいじれないまでも何とか現代的な家族像にアップデートして楽しませようとする脚本は秀逸だったし、内輪ノリの寒いギャグも控え目で、デスロードオマージュなどが程よい加減なのもスマートで良かった。

 

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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム (2019年・米)

 『アベンジャーズ エンドゲーム』後の世界。スパイダーマンこと高校生のピーター・パーカー(トム・ホランド)はネッド(ジェイコブ・バタロン)やMJ(ゼンデイヤ)と学校の研修旅行でヨーロッパへ。しかしそこに謎のヒーロー、ミステリオ(ジェイク・ギレンホール)や元「S.H.I.E.L.D.」長官ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)やマリア・ヒルコビー・スマルダーズ)も現れて…。

監督:ジョン・ワッツ、製作:ケヴィン・ファイギ、脚本:クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ、撮影監督:マシュー・J・ロイド、プロダクション・デザイン:クロード・パレ、編集:ダン・レーベンタール、視覚効果監修:ジャネク・サーズ、衣装:アンナ・B・シェパード、音楽:マイケル・ジアッキノ。

 

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 『エンドゲーム』というデカイ話の後を受けてもちゃんと地に足の着いた物語を語るMCUの絶妙なペース配分で、ちゃんと持ち味の軽妙さを保持しつつ、多様性は大前提としてさらにフェイク/ファクトという現代的テーマのど真ん中を押さえ、しかも古き良き観光映画を復権させている傑作だった。

 

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 また、その全てを説得力のある映像でちゃんと支えていて、さらにはこれからの大きな物語のエピローグとしても機能しているという文句のつけようがないアメコミ映画になっていた。個人的にはマリア・ヒル史上最高にカッコいいシーンがたまらなかったが、実はそれが本物のマリア・ヒルじゃないという微妙なじれったさを感じる作品でもあった。

 

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この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説 (2019年・日)

 異世界に転生した高校生・カズマ(福島潤)はダメ女神アクア(雨宮天)と中二病の魔法使いのめぐみん高橋李依)、妄想が過ぎる女騎士ダクネス茅野愛衣)とともに冒険を続けていた。そんなある日、彼らの前にめぐみんと同郷のゆんゆん(豊崎愛生)が現れ、彼女たちの故郷である「紅魔の里」を救って欲しいと訴える。カズマたちは旅行も兼ねて紅魔の里へ向かうのだったが…。

監督:金崎貴臣、脚本:上江洲誠、原作:暁なつめ、原作イラスト:三嶋くろね、キャラクターデザイン:菊田幸一美術監督:三宅昌和、音楽:甲田雅人、アニメーション制作:J.C.STAFF

 

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 作画も含めてわりとテレビシリーズそのままの内容で、独立した映画としてどうとかは無いけど安心して見れて楽しかった。じゃあ映画じゃなくてもいいやん、という気がしないでもないが最近はそれはそれで現実逃避としていいなーってなっているので良い。しかし音響などちゃんと劇場版としてアップデートすべきところはアップデートされていて、主人公との関係性も含めてめぐみんの魅力にもより踏み込んでいるなど、いつものノリのまま楽しませつつ、実はバランスよく劇場版化している作品だった。

 

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ダンスウィズミー (2019年・日)

 一流商社で働くOL 静香(三吉彩花)は怪しげな催眠術師・マーチン上田(宝田明)によって「曲が流れると歌って踊らずにいられない」という催眠術にかけられしまう。催眠術を解く為に静香は催眠術師の助手をしていた千絵(やしろ優)や探偵の渡辺(ムロツヨシ)とともに催眠術師の行方を捜すが…。

原作・脚本・監督:矢口史靖、撮影:谷口和寛、美術:磯田典宏、編集:宮島竜治、音楽:Gentle Forest Jazz Band野村卓史、振付:Q-TARO、EBATO。

 

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 いかにも矢口作品っぽい楽しさもあったし、三吉彩花宝田明も良かった。しかし生々しさが先にきて笑えないギャグも多かったし(あおり運転されるくだりとか、ちょっと今のご時世笑えない…)、ミュージカルとしての迫力不足も感じたし、関係性がイマイチ構築されないうちに友情モノみたいな雰囲気出してこられて、バディものとしても不完全燃焼感が強かった。特にミュージカルシーンはもっとお金をかけられればきっと楽しかったんだろうなと思った。

 

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シュガー・ラッシュ:オンライン (2018年・米)

 ゲーム世界の住人ラルフ(ジョン・C・ライリー)とヴェネロペ(サラ・シルヴァーマン)は大親友。ある日、ヴァネロペが暮らすアーケードゲームシュガー・ラッシュ」が故障し、廃棄処分の危機に陥ってしまう。シュガー・ラッシュを救うべくゲームの世界からインターネットの世界へ足を踏み入れる2人。そこでヴェネロペはシャンク(ガル・ガトット)たち新しい友人と出会い、自分の住むゲーム世界以外の世の中を知っていき、ラルフとの関係性が変化していく。

監督:フィル・ジョンソン、リッチ・ムーア、脚本:パメラ・リボン、製作:クラーク・スペンサー、プロダクションデザイナー:コリー・ロフティス、音楽:ヘンリー・ジャックマン

 

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 これまでのディズニーのお姫様物語への反省と転換を押し進める教育的内容を『ズートピア』よりさらに押し付けがましさなくエンターテインメントに仕立てていて、CG描写も含めて非常によく出来ていて楽しかった。

 

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 ただラストはなぜかラルフ目線の大人の哀愁でしんみりしていたが、そこは子供目線で焦点をヴァネロペに当てて、ネット世界でイェーイ!と気分を上げて終わらせて欲しかったな。最近の子供映画の一緒に観にきた親御を泣かせようみたいなのは要らんとは思った。

 

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インクレディブル・ファミリー  (2018年・米)

 ヘレン(ホリー・ハンター)がイラスティガールとしてヒーロー活動をするあいだ、彼女の代わりに家事と育児を任されたボブ=Mr.インクレディブルクレイグ・T・ネルソン)は、底知れない能力を秘める赤ちゃんジャック・ジャックと長女ヴァイオレット(サラ・ヴォーウェル)、長男ダッシュ(ハック・ミルナー)の世話に悪戦苦闘。そんな中、新たな敵が家族の前に立ちはだかる。

監督・脚本:ブラッド・バード、製作総指揮:ジョン・ラセター、音楽:マイケル・ジアッキーノ。

 

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 話はエリートに相応の待遇を求めるいつものブラッド・バード節だが、親子共々に笑えるあるあるネタの数々で家族映画として良く出来てるし異常にカッコいい音楽と夜の都市を跋扈するヒロインの映像の美しさでアクション映画としてもかなり楽しかった。

 

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 しかし相変わらずブラッド・バードの映画ではエリートの苦悩に気を配る反面、ピザ屋のお兄ちゃんがどうなろうと気にも止めてない怖さがあって、この人に家族映画撮らせていて良いのかっていう気はするよ。

 

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万引き家族 (2018・日)

 東京の片隅の古い平屋の家に、祖母・初枝(樹木希林)と、治(リリー・フランキー)、信代(安藤サクラ)の夫婦、息子の祥太(城桧吏)、信代の妹・亜紀(松岡茉優)が暮らしていた。初枝の年金と、不足の生活費を万引きで稼ぎながら暮らす彼らは実は血の繋がりのない集まりだった。そしてそんな一家は近所の団地で震えていた幼い女の子じゅり(佐々木みゆ)を見かねて連れ帰り、信代が娘として育てることに。しかし、ある事件をきっかけに仲の良かった擬似家族の生活は崩壊していき…。

原案・監督・脚本・編集:是枝裕和、撮影:近藤龍人、美術:三ツ松けいこ、衣装:黒澤和子、音楽:細野晴臣

 

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 『誰も知らない』の変奏曲みたいな作品で、そこにモラトリアムの楽しさ、エロとユーモアが盛り込まれた良い映画だった。相変わらず子役も良かった。松岡茉優好きおじさんたち喜びそうだと思った(喜んだ)。

 

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