yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

2014-08-14から1日間の記事一覧

ツイステッド・ナーブ 密室の恐怖実験

自己愛・マザコン・性衝動など若者男子普遍の変態を凝縮した引き籠りサイコ美青年のキャラが68年作品とは思えないほど凄い。『狂鬼人間』的な作品の社会的危険性もあるが、キルビルで有名な口笛サントラとあいまって不気味さと悲しさと美しさが良いブレンド…

沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇

単純にサスペンスとして観ても楽しいし、画面眺めているだけでなぜか気持ちいい。一応映画としてオチはあるけど、解きようのない謎が残されて、答えがないから延々と 考えることが出来る。多層的に楽しめる傑作。クロード・シャブロル最高だ。La cérémonie …

Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)/円城 塔

円城作品後追いキャンペーン。『道化師の蝶』と比べると、やや設定先行で骨組みが突出した感じもするけど、虚構の中で無用な思考を繰り広げて悪ノリしていく感じはかなり楽しくて、ちょっとハードSFする筒井康隆みたいなムードも。全く実生活に有用じゃない…

マーラー

小学生の頃に観て以来の再見。内容は覚えてなかったが冒頭の繭に包まれた奥さんのシーンだけは強烈に記憶に残っていて、そこを観られただけで満足だった。物語よりもイメージを押し出した作りもマーラーの音に合致していて良かった。『マーラー』 予告編 - …

最後の賭け

ルーレットが回るオープニングから洒落た映像と音楽で、軽妙な、いかにも楽しいおフランス映画だと思っていると途中でスッと軸がブレて不条理と暴力の世界に突入、そしてまた洒落た世界に戻ってくるという素敵な映画。面白い!シャブロル未公開傑作選予告編…

ダークナイト ライジング

公開したばかりなので内容には触れないが、監督の一面的なくせに深みがありそうな語り口はゲンナリするしガジェットのセンスの無さはやばい。しかも「××」の雑な扱い方は酷すぎた。『トゥルーライズ』から進歩しとらんやん…。 しかし観るべきか否かでいうと…

アンフェア the answer

ひどいモノみたさで前作に引き続き観たら冒頭から映画的で良かった。前作も脚本は佐藤嗣麻子だがこっちは監督もやってるからか、「終われない物語」という制限内で映画として成立させようという気合に満ちた一本になってた。 アンフェア the answer(プレビ…

アンフェア the movie

背筋に冷たいモノを感じさせてくれるドヤ顔のキメゼリフ連発、脈絡のない物語、面白味のない画面。キャラへの愛着があれば別かも知れないが、ツラすぎて次はどんな寒気を感じさせてくれるのか逆にワクワクするレベル。映画的だったのはエンディングの空撮ぐ…

バロン

大人になったサラ・ポーリー、キルビルのユマ・サーマンを経ての再見だったので感慨深かった。というか二人とも当時の方がいい。そして以前は冗長に感じた部分も微笑ましく観れたりして、「裏話」なしでも楽しい映画だったと再確認出来た。テリー・ギリアム…

ラヴ・ストリームス

年相応の愛を描いて、それが年寄りの痛々しい感じじゃなく、瑞々しく緊張感のある映画に仕上がっているから凄い。他のカサヴェテス作品もだけど冒頭から世界にスッと入っていけるオープニングと、監督・奥さん双方の演技が特に好き。映画『ラヴ・ストリーム…

毎日が夏休み

金子修介はアイドルを可愛く撮るのが上手い。なのでこの映画もイメージビデオみたいでプロットはめちゃくちゃなんだけど、佐伯日菜子が可愛かったので楽しかった。追記:…とtweetしてたら金子修介監督本人(@shusukekaneko)より返信。『めちゃくちゃじゃな…

ゴダール 映画史(全) (ちくま学芸文庫)/ジャン=リュック ゴダール

ヒッチコックは作家主義を打ち出した自分たちに金を払うべきとか、何度も名前出してデ・パルマをけなしたりとか、基本的に楽しいお話として読ませてもらった。俎上に載っているゴダール作品半分以上未見&記憶曖昧、しかも講義で併映されている名作も同様と…

オープニング・ナイト

物語のテーマ自体には惹かれなかったけど、女優が現実と幻想の間で揺らぐサスペンス描写はブラックスワン(というかパーフェクトブルー)の源流とも言うべき演出で面白かった。G・ローランズ他の俳優陣の演技もさすが。「ジョン・カサヴェテス レトロスヘ…

ラディスラフ・スタレヴィッチ作品集

最古典とは思えないレベルの高さと、不気味とかわいいの中間の、夢のような世界(しかも天然っぽい)がたまらない。DVDの表題にもなってる『カメラマンの逆襲』、全部作り物なのか本物の死骸使ってるのか分からない虫たちが不気味&キュート。Ladislaw Star…

アメリカの影

即興演出とか人種問題で語られるけど、なによりカッコよく、シリアスなテーマと軽快さが絶妙のブレンド。独特の編集のリズムとカメラワークは古びてなくて、田舎者としては「都市の映画だ~」という感じで楽しめた。 「ジョン・カサヴェテス レトロスヘ…

ゴジラ生誕60年日本の特撮 驚異の技

わりと薄味というか提灯持ち的なドキュメンタリーだったけど各インタビューは良かった(みんなうれしそうで)。かつての特撮の凄さを認知させるのはいいことだと思うが、現状のハリウッドなどとの格差を扱わないと先は見えない。

ぼくは/藤野 可織

藤野可織作品を一応全部読んでいこうとなると、この作品は子供が小さいうちでないと、なかなか手が伸びないかと思って購入。チビっ子たちは飽きずに読み聞かせを聞いていたし、喜んでいたので絵本としての効能はバッチリだった。当然ながらホラー要素は無し…

マイ・バック・ページ

全共闘時代をどこまで再現出来てるかは分からない(というかどうでもいい)けど、映画の中に一つの世界が丁寧に作られていて見応えあり。松ケンの演技も怖い。長尺の割に深みはないが、ムードだけで充分楽しめる。映画『マイ・バック・ページ』予告編 - YouTu…