yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

ウルフ・オブ・ウォールストリート

    実は『ケープフィアー』以来のスクリーンでのスコセッシ、3時間超全篇とんでもない熱量だった。クラクラした。金融版グッドフェローズ(ていうよりデ・パルマスカーフェイスか)みたいなハイパー立身出世伝。 登場人物は殆どラリってるしディカプはずっと顔芸してる(しかも山崎邦正にしか見えない)。好き嫌い別にして圧倒される。カメラも目まぐるしく動き回りハイテンションな音楽が次々繰り出される(Devoも!)。 この映画が単純に悪徳株屋を糾弾してる訳ではないというのもブレーキかけずに走りまくれている要因か。賛美してる訳では無いが楽しげに見えるのも事実で、監督はどんな価値観で描いているかは知りたい。終盤FBI捜査官が地下鉄で見つめる市井の人々は薄汚れていて、無茶苦茶やってるディカプ達のギラついた熱量に比してあまりに弱々しいしネタバレなので書けんが幕切れもグッドフェローズのように虚しげではない。結局人踏みつけてもやりたいようにやったもん勝ちなのかよって気がしないでもないが、善悪の価値判断は下さずに一時代の狂乱のエネルギーを焼き付けた作品として、やっぱり今作は凄い。笑えるし。


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