2014-08-06 いま集合的無意識を、 (ハヤカワ文庫JA)/神林 長平 書籍 文庫でまとまったことで深井零と作者が繋がって見えて面白かった。神林作品はキャラは立っていてもどこか突き放した描き方で、作者自身を感じることはあまりなかったけど変化してきたのか。でも「ぼくのマシン」はもう10年も前だから「いま集合的無意識を、」を読んだことで元からあった作者の投影に今更気付いたってことかも。 「いま集合的~」は伊藤計畫を読んでから改めて読むと面白さ倍増だった。自分で書いた討論相手の言葉を論破するというのはかなりの反則技だがフィクションを神林長平(らしき作中作家)が語る場面は目頭がジワっときた。