ラウンド・ミッドナイト
パリとNYのジャズシーンの情景を、フランス人の少し引いた視点で捉えていて、おかげで当時をタイムマシンで覗き見ているような感覚で黄金時代終焉のノスタルジックを味わえた。 主人公デールのモデルはバド・パウエルとのことだが、今の目で観れば演じるデクスター・ゴードン自体が失われた伝説的存在なので、ノスタルジーのパンチが二重に効いているのも深みになっていた。あとハービー・ハンコックのボス的存在感、スコセッシの興行師ぶりが良い。フランス人の娘役も可愛かった。