2014-11-03 残穢/小野 不由美 書籍 実在の作家も登場して楽しいところもあるけれど、実話怪談調という体裁が逆に物語に制限を与えている印象の方が強い。穢れの起源を追って過去へと遡る構造も、緊張感無く淡々と順を追うだけで、読んでいてノルマをこなしているだけという感覚になってしまった。こちらも『屍鬼』の興奮を期待してハードル上げすぎてたかも知れんけど。しかし今作は短編だったら良かったかもしれない。