ニンフォマニアック Vol.1／Vol.2
素直に観るとトリアー版セックスドキュメント…、もしくは馬鹿馬鹿しい展開と必要以上に投入されるコメディ要素で飽きさせない、性差別的な男への爽快な嫌がらせ映画。劇中の語り部が、聞き手の『そんな展開あるわけない』という申し立てに対して、〈信用して素直に聞くのとイチャモンつけるのとどっちが話を楽しめるのか〉、という開き直った台詞で強引に物語を進めるのには笑ったし、その意味では色情狂の話に見せかけた虚言症の妄想を延々４時間見せているとも言える。初期作では映画を語る映画の色合い濃かったトリアーだから映画とはそういうものだという嫌がらせの可能性もあるとは思った。 しかしさすがに長かった。
