大友良英のJAMJAM日記/大友 良英
二段組で630頁超。時間を見つけてチビチビ読んでやっと読み終わった。あとがきにもあるが、ネガティブな事柄は避けてあるので文学者の日記のようにありのままの生活が描かれてあるわけではない。しかし音楽雑誌ではなかなか出てこないミュージシャンが続々登場してくるだけでも面白いし、一番の醍醐味は、音を作っている過程での思想のようなものが、その時々の社会情勢と少しずつリンクしながら軽快な言葉で綴られているところ。実際その時の音はどんなだったのかと、読み進めながら未聴だった音源にもかなり手を出してしまったぐらい魅力的で面白かった。