超能力研究部の3人

    詳しくは分からないが元々乃木坂のMVから映画に発展した作品みたいで、同じようにTVの企画から『タマ子』を劇映画にしちゃったり、山下監督の映画を撮る為の強かさは凄い。今作に顕著だが自分の顔を前面に出してきたり、ある一定層を掴む要素を必ず入れ込んできたり、これは作り続ける為の才能だとは思った。

   しかし今作は映画作り＋そのフェイクドキュメンタリーという構造だが、ドキュメンタリー部分はある程度は真実味があるのだろうが、あまりにステレオタイプな語り口で、そこで語られるアイドル達の告白も白々しさに覆われてしまっていた。そして映画内映画が全く面白くなさそうで、その製作過程も段々どうでもよくるのが致命的だった。せっかく才蔵くんとかキャスティングしてるのに。キスシーン回避とか、それ自体遠回しのメッセージかも知れないが、全体として映画自体に逃げ腰を感じてしまった。

映画『超能力研究部の3人』予告編 - YouTube