2014-12-13 立春大吉 (大坪砂男全集1) (創元推理文庫)/大坪 砂男 書籍 文章一つ一つが凝ったうえに洒落ていて、特に戦後の猥雑なムードのある短編は、ずっと浸りたくなる世界。ほとんどが探偵小説の体裁をとっていて、当然謎解きがクライマックスに配置されているが、そこは物語として面白味のある可能性が提示されるだけで、探偵が神のように扱われるわけではないというのも余韻倍増。面白かった!