2014-12-17 爪と目/藤野 可織 書籍 表題作、奇妙な二人称が捻れた感覚で読まさせてくれるのと、その視点から通常ではあり得ない心理描写等がされることで、小説の語り手が語っている状況そのものを妄想させて、そこがホラーになっている。面白い。『ちびっこ広場』はもう少しストレートな恐怖だが、親なら間違いなくイヤ〜な気分になる愛憎感覚は上手い!と思った。