あと犯罪の有無自体が当事者にあまり重要でないという構成上、サスペンスとしてはボヤけてしまうので、叔父の存在含めて親側の兄弟話を削るとかで、もっとタイトな作りだったらな、とは思った。
ゆれる
結論も含めた作品全体がタイトル通り揺らいでいるおぼろげな感じや、過剰過ぎないちょうどいい香川照之とか面白かった。あとキャラとしては何でそんな献身的なのか謎だったけど新井浩文の目つきが『赤目四十八瀧心中未遂』級のヤバさ。しかし『蛇イチゴ』に続いて男前の人物への裏側も含めた愛ある描写に対して女(真木よう子)の扱いはどうなんだ、とか、瀧はどこで他殺と確信したんよ、とか一定のモヤモヤはついてはまわる。