もらとりあむタマ子
鳴り続けている生活音、大袈裟でない四季の生活風景。儚さを含ませたタイトル通り猶予期間特有の居心地の良さが全篇漂う。ずっと観ていたくなった。あまりにも短かったリベラルな政治の季節へのさりげない追悼のようにも見えたりした。前田敦子のアイドル映画としてもちゃんと四季折々の普段着風の側面を切り取っているし、何より本人の、日本で1番愛されているキャラクターの一人なのに、何と無く自分だけが分かっていると思わせる不思議な魅力が秀逸だった。監督も同じフレームに入りたくなるほど入れ込んでんだろうな…(あれが要るか要らんかはわからんかったが)。とりあえずあっちゃんがくらもちふさこを読んでゴロゴロしてる時点で、 もう良かったから良い。