物語の舞台はLEGOブロックの世界。毎日をマニュアルのルーティーン通りに送るLEGOフィギュアの一体が、ひょんなことから選ばれし者に認定され、LEGO世界を支配するおしごと大王討伐の戦いに巻き込まれていくというストーリー。
けっこう評判が良かったし、全て未見だがフィル・ロード、クリストファー・ミラーの監督コンビも評価高いみたいなので期待したけど、個人的にはダメだった。平凡な男がヒーローとしての役割を担わされた時のシミュレーションや、LEGOで遊ぶことの意味性まで見据えた物語作りは子供向けの映画を作るに当たっての志の高さとしては素晴らしいと思ったが、やっぱりこれ、LEGOに思い入れがないとなかなか盛り上がりにくい。
CGで再現構築されたLEGOの繰り広げるアクションは凄いな、とは思うが所詮LEGOがチャカチャカ動いているだけにしか感じられない。これはもうLEGOへの愛着の問題だろうな。よくLEGOでこんなの再現してみましたというのがあるが、あれが好きな人にはたまらないものがあるのかも知れない。あと、CGの質感が好みじゃないというのもあって、小規模でもコマ撮りでやっていたら好きだったかな。
とは言え、劇場で、しかも3Dとかで観ていればめくるめくドラッギーな視覚体験が得られてまた違った感慨もあったのかもという想像は働くので、これはあくまで自宅鑑賞の感想というところ。