前作『25』がハイテンションかつボリューム満点だったので新作はどうするのだろうと要らぬお世話で思っていたけど、一曲目から王道の北川メロディに村田陽一ホーンアレンジのゴージャスサウンドで幕開けで、要らぬお世話と判明。やくしまるえつこやSwing Out Sisterプロデュース曲という飛び道具を含みつつも花澤香菜×北川勝利のカラーでアルバムが統一されているのも素晴らしかった。 全体として前作を踏襲しつつ、やや年齢相応のテンポ感に寄ってまとめたムードも良いし、本人作詞の『プール』のダウナーな世界観で意外性を楽しめたりするのもファンとしては嬉しい。個人的には宮川弾による『ブルーベリーナイト』が花澤香菜のボーカリストとしての魅力を炸裂させていてお気に入り。