今回は連続殺人モノをやっていて、しかもホントに人が死んでいてオチも洒落にならないんだけど、そこら辺りもジャンル映画への愛の表出と少しの皮肉として機能していて流石だった。
重機をパワードスーツとして扱うエイリアン2のパロディは、きちんと強い女子が戦うという部分も含めて再現されていて愛を感じた(それにしても前作はターミネーターだし、キャメロン好きなのか、それともネタにしやすいだけなのか)。このクライマックスではウォレス邸の遊び心の過ぎた設備をフル稼働でアクションに活かしていて、かなり楽しい。
全体としてはネタという部分を超えて殺伐とした雰囲気が作品に影を付けてしまっている感じもあったものの、やはりグルミット(と今回はフラフルズ)の表情の表現や細かい遊び心が抜群に楽しかった。何より毎回活躍しているのに気を揉んでばかりのグルミットが報われるというのがかなり嬉しい。最後に少しだけPuppy Love が流れるのも素敵だった。