テーマがシリアス過ぎてギャグとして楽しめないというのが1番辛かった。地球そのものと犬一匹の命を天秤にかけるという設定はやってるドタバタに対して重すぎるし、しかも特にそれに対して落とし前をつけるわけでもなく家族は大事という話で全てうやむやに終わらせるのはひどかった。
悪役の宝塚を模した歌劇団はその設定自体がギャグとして機能すると思っていそうなんだが全く笑えないし、シロの確保を目指すもう一方のウンチィという組織は別に悪の軍団というわけでなく極めて真っ当な行動原理によって動いているのだけど、単にそのリーダーが狂人というだけで無理矢理敵役に据えられているのもどうかと思った。
しかし冒頭宇宙人たちのお尻かじり虫をパクったような歌とダンスも子供騙しが過ぎるだろうと思ったが一緒に観ていた子供達は大喜びで早速真似を始めていたので実は子供映画としては全然アリなのかも知れない。