どこにでもいそうな、普通に可愛い女子=アイドルというだけでは映画のヒロインにはなり得ないことを痛感させられた。主人公に真の偶像性のような説得力があれば面白さがあったかも知れないがヒロインが歌い踊るクライマックスも平板な演出で、サブカル臭の閉じた気持ち悪さしか感じられない。友人役の蒼波純をはじめアイドルが大挙して出てくる顔見せ興行的作り方も映画を観ている気分から遠く離れさていく感じで辛かった。
世界の終りのいずこねこ (2014)
舞台は近未来、突如発生したパンデミックによって東京が壊滅した後、先進の科学文明をもつ木星人の庇護下で生活を営む関西新東京市の人々。しかしそんな日々も迫り来る隕石により終焉を迎えようとしていた。そんな中、ネットアイドルとして配信を続けている女子高生イツ子(いずこねこ/茉里)の元に木星人を名乗る女が現れる…。竹内道宏監督。