コリン・ファース出てる場面は全て萌えた。スーツ、メガネ、表情、アクション、全て最高だった。『キックアス』でヒットガールのアクションだけ繰り返し見たくなるのに匹敵した。映画としてはコリン・ファースが最高過ぎたのが最大の仇にもなっていたけど。(以下ネタバレ)
というわけで、コリン・ファースが途中退場してからは映画が急激に失速してしまった。もちろん後半もどうだと言わんばかりに色々やってはいるんだけど、こちらとしては、あぁ、コリン・ファース生き返んないかな〜という気分で観ているので今ひとつ盛り上がらない。
クライマックスで研修生の女の子(ソフィー・クックソン)の空中ミッションと、エグジーのヴァレンタインを止めようとするアクションを並行させることでハラハラさせようとしても、ここへ至るまでに大量虐殺など散々見せられて映画内での人命が限りなく軽くなっているから、全く緊張感が生まれない。それでもコリン・ファースのアクションがもう一度見られればなー!という気分に…。そして義足の女殺し屋(ソフィア・ブテラ)がそれなりにいい味出していても、ここはやっぱりエグジーじゃなくてコリン・ファースと対決してくれよー!となってしまうのだった。
コリン・ファースは途中で殺されてるんだから気分を変えて観ればいいやん、というのもあるだろうけど、他の場面ではエグい死に様をきっちり描写しておきながら、ハリーの死亡シーンはきちんと見せていないので、実は生きていました、という御都合主義を期待してしまった。そういう御都合主義は映画の話だ、みたいな会話を映画内でしていたけど、ここはそんな映画的展開を見せて欲しかったよ。
しかし続編やるならやっぱりコリン・ファースは出てくるような気もする。映画の最後でエグジーが、キングスマンのボス(マイケル・ケイン)の跡目を継いだ人に雇ってもらったと言っていたのが実はハリーだった、というのは充分有りそう。ヒットガールの出て来ない『キックアス』なんて誰も観ないように、ハリー・ハートの出て来ない続編なんて誰も観たくないだろうし。
それと今のマーク・ハミルがどんな顔なのか分かってなかったから今作のアーノルド教授とルークが全然頭の中で一致しなくてけっこう悲しかった。