yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

007 スペクター (2015)

    先代Mの遺した指令を遂行するべくボンド(ダニエル・クレイグ)は単身謎の組織スペクターの調査を開始する。スペクターにはボンドの少年時代と因縁を持つ男オーベルハウザー(クリストフ・ヴァルツ)が関係していた。MI6は陰謀により解体の危機にあり、M(レイフ・ファインズ)らの協力が仰げぬ中、ボンドはかつての敵の娘マドレーヌ(レア・セドゥ)と接触、ともにスペクターの謎を追う。監督サム・メンデス

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   冒頭のシークエンス、メキシコ死者の祭りでのダイナミックかつ流麗な映像に圧倒されて『スカイフォール』級のアーティスティックな傑作の予感をビシビシ感じさせられて、さらに前作と同じく英国演歌なオープニングタイトルでの幕開けに期待値はMAXになったが、その後はいつもの007だった。

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    もっともいつもの007として、アクションのメリハリや迫力、ボンドガール=レア・セドゥのしなやかさと強さを併せ持った美しさでかなり楽しい部類の作品ではあった。加えてQ(ベン・ウィショー)やマニーペニー(ナオミ・ハリス)を加えたチーム物やシリーズ物の醍醐味もあるんだが、しかしそこはミッションインポッシブルシリーズに寄っているだけに逆にあちらのてらいの無いスパイガジェットの使いこなしや荒唐無稽なアクションレベルの高さと脳内で比較してしまって、中途半端な感は否めない。あと本来の007シリーズに寄せるにはダニエル・クレイグの顔面が真面目過ぎるのがキツイか。好きだけど。

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     とは言えまるでシリーズの最終章のようなエンディングを迎えてしっとりさせといて(ボンドはスパイを辞めて愛に生きますみたいな)、すぐにエンドロールで「ジェームズ・ボンドは戻ってくる」なんてドーンと出してくるあたり、重々しい決断を下したように見せといて、なんて軽い奴なんだというツッコミを入れさせる軽薄ぶりがやはり007ならでは、かも知れない。

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