前編、『上の句』↓
ちはやふる 上の句 (2016) - ゆづログ
『上の句』はかるた部の結束を固めて勝利することに焦点をあてた勝負物、対決物に仕上がっていたが、今作では勝負はあくまで過程であり、孤立してしまわないことの大切さを真摯に訴えかけるような真っ直ぐな青春映画として組立てられていて、『上の句』に続いて独立した一本の作品として素晴らしかった。
そして期待通り、というかそれ以上に松岡茉優が競技かるたの最強者オーラと天然さを同居させたクイーンのキャラクターを完璧な完成度で演じていて、この新キャラを見ているだけで楽しかった。
続編の製作が決定したらしいが、『上の句』『下の句』を合わせて、離ればなれになってしまった主人公3人の心が再び集う物語として見事に完結していたので、それだけに続き必要かなとは思ってしまったが、キャラクターも確立しているし、やっぱり観れば楽しいんだろうな。