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yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

FAKE (2016)

映画(劇場)

    2014年、聴覚に障害を抱えながら作曲活動を行い「現代のベートーベン」とも称された佐村河内守だったが、現代作曲家新垣隆が18年間にわたり彼のゴーストライターを務めていたことや、実際は耳が聞こえていることなどを暴露した。佐村河内は作品が自身だけの作曲でないことについて謝罪会見したが、マスコミと世間のバッシングは止まらず表舞台から姿を消した。ドキュメンタリー作家森達也は、佐村河内が妻と共に自宅アパートで聴覚障害偽装や作曲能力皆無というレッテル、新垣に対する憤りなどを抱えながら過ごす日々に密着して取材を行っていたが、やがて佐村河内に対してある決定的な提案を行う…。監督森達也、編集鈴尾啓太。

 

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    厚顔無恥を絵に描いたかのようなテレビ局の取材班や、彼らの作り出すバラエティ番組、そしてそれを何の疑問も抱かずに享受する社会=我々、そんなキリキリするほどの世界の醜悪さを、その贄である佐村河内夫婦と猫が生活する閉ざされた暗いアパートの一室から記録すると同時に夫婦の純朴な愛の物語を見せるという、この題材でこんなエンターテイメントにしてしまうのかという凄いドキュメンタリーだった。

 

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   そして映画としてはゴーストライター問題の真偽や佐村河内氏の主張などは殆ど問題にしておらず、ラストでの監督から佐村河内氏への問いかけによって、物事の真偽をメディアが取り扱う暴力性とカメラの前には虚構しか有り得ないという今作の感動部分すら消し去る底知れぬ冷徹さが浮かび上がっていた。佐村河内家の猫が最高に可愛いということだけが確かな真実で、猫、ホントに可愛かったな。

 

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映画『FAKE』予告編 - YouTube

 

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