森の中の屋敷、女王然とした女(オルガ・リャザーノワ)がメイドたちから愛撫するような奉仕を受けていた。やがて女の身体からは蜂蜜のようなものが滲み出てゆき、その光景が屋敷の庭に置かれた養蜂箱の女王蜂と蜜蜂たちの姿と幻想的に重なり合っていく…。監督、脚本:ルシール・アザリロヴィック、撮影:マニュエル・ダコッセ。
『エヴォリューション』と一緒に併映されてた短篇。その情報知らずに劇場入ったので、これが『エヴォリューション』だと思って観ていたらアッサリ終わったのでびっくりしたよ。
で、こちらも『エヴォリューション』同様に実相寺昭雄のウルトラセブン的な雰囲気があるイメージ重視の作品だったが、短篇なだけによりイメージだけの作品という感じで、蜂の巣とマンション、女性の立場と蜂蜜の世界を重なり合わせたような描き方もちょっと安っぽい気もした。しかし蜂の巣のように見えるマンションなど画面の切り取り方はカッコ良かったので、観られて良かったかな。