「定本 映画術 ヒッチコック/トリュフォー」を題材に、1962年当時のヒッチコックとトリュフォーのやり取りを録音した音声テープや、スコセッシ、フィンチャー、黒沢清ら現代の監督たちが本とヒッチコックについて語ったインタビューなどを織り交ぜながら著作の内容に迫る。監督、脚本:ケント・ジョーンズ、脚本:セルジュ・トゥビアナ、日本語字幕:山田宏一。
これぞまさに〈まさかの映画化〉とも言えるけど、映画化のアプローチは原作へのイントロダクションというような形で、特に斬新な内容が出てくる訳ではない。
しかし「俳優は家畜だ」などの有名な発言を音声で確認出来たり、有名監督が影響を語るなどその意味では充分だと思ったし、楽しかった。ちなみに語っている監督たちはウェス・アンダーソン、オリヴィエ・アサイヤス、ピーター・ボグダノゥィッチ、アルノー・デプレシャン、デヴィッド・フィンチャー、ジェームズ・グレイ、黒沢清、リチャード・リンクレイター、ポール・シュレイダー、マーティン・スコセッシ、といった面々。なぜにデ・パルマが呼ばれていないのかが気になって仕方なかったが、断ったのかな。
ヒッチコックの肉声『ヒッチコック/トリュフォー』特別映像 - YouTube