スーパーマン(ヘンリー・カビル)亡き後、地球が未知の敵による脅威に晒されつつあることを察知したバットマン(ベン・アフレック)はワンダーウーマン(ガル・ガドット)とともに超人=メタヒューマンのスカウトを始めていた。そんな中アマゾン族とアトランティス人、そして人間がそれぞれ隠し持つ恐るべき力を秘めた〈マザーボックス〉を奪うためステッペンウルフが宇宙より到来。バットマンたちも超高速を持つフラッシュ(エズラ・ミラー)、海の超人アクアマン(ジェイソン・モモア)、改造人間サイボーグ(レイ・フィッシャー)とでジャステイスリーグを結成し、立ち向かうのだっだ。
監督、原案:ザック・スナイダー、原案、脚本、製作総指揮:クリス・テリオ、脚本:ジョス・ウェドン、撮影:ファビアン・ワグナー、美術:パトリック・タトポロス、編集:デビット・ブレナー、衣装:マイケル・ウィルキンソン、音楽:ダニー・エルフマン。
ワンダーウーマンのガル・ガドット様に引き続いて今作ではアクアマンが今後を期待させるいいキャラとして登場、演じるジェイソン・モモアは『ゲーム・オブ・スローンズ』でも強烈な印象だったので、嬉しいキャスティングだった。他のメタヒューマンたちも足が速いとか改造人間とかDCだけあって古典的なんだけどちゃんと魅力的だった。そんなスーパーヒーローたちが沢山出てくるというだけで、まんが祭りとして楽しいし、サブキャラの俳優陣もジェレミー・アイアンズ、エイミー・アダムス、ダイアン・レイン、コニー・ニールセン、J・K・シモンズと異常に豪華で祭りとして華やかだった。
ただし、ストーリーはびっくりするぐらいの予定調和で進行するし、予算かけているはずのCGもなぜかしょぼく、今までのシリーズの無駄に重厚な雰囲気の中に無理矢理にマーベル的部活感を醸し出そうとしている感じもしっくり来なかった。全体的にヒーローが多数登場してくるのを上手く仕切っているというよりは単なるダイジェストになってしまっているという部分も否めなかった。とは言え現行のラインナップにすでに馴染みが出来ちゃったし、先に書いたように充分楽しいので、仕切り直しとかせずに今後も続けて欲しいな、とは思うのだった。