yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

ヴァレリアン 千の惑星の救世主 (2017・仏)

    西暦2740年。  プレイボーイで腕利きの連邦政府エージェント、ヴァレリアン(デイン・デハーン)は彼が恋する同僚のローレリーヌ(カーラ・デルヴィーニュ)とともに”千の惑星都市”と呼ばれるアルファ宇宙ステーションを訪れ、フィリット司令官(クライヴ・オーウェン)の命によりステーションの危機を救うべく極秘ミッションを開始する。しかしそこには権力者の陰謀や歴史から抹殺された惑星の秘密が隠されていて…。

監督、脚本:リュック・ベッソン、原作:ピエール・クリスタン、ジャン=クロード・メジエール、製作:ヴィルジニー・ベッソン=シラ、コンセプト・デザイン:パトリス・ガルシア、ベン・マウロ、マーク・シモネッティ、ジュー・フェン、シルベイン・デプレ、アラン・ブリオン、VFXスーパーバイザー:スコット・ストクダイク、VFXプロデューサー:ソフィー・ルクレール、音楽:アレクサンドル・デスプラ、撮影:ティエリー・アルボガスト、衣装:オリヴィエ・ベリオ、美術:ユーグ・ティサンディエ、編集:ジュリアン・デイ。

 

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   リュック・ベッソンがまたやってくれた(やってしまった)。資金を集めるセンスは凄いがSF的なセンスは皆無、それでもこんな大作を心配になってしまうレベルの珍品としてやり遂げてしまう姿に愛おしさを感じなくもないので、嫌な気持ちにはならなかったけど、有象無象の脇キャラクターに対する取り扱いの雑さ、マイノリティへの無自覚な思慮の欠如が甚だしいままに大きな愛を謳う幼稚さはやっぱり酷かった。

 

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   キャストの顔ぶれは豪華でカメオ出演的にハービー・ハンコック(国防長官)やルドガー・ハウアー(世界連邦大統領)が出ていたり、客引きのチンピラ(?)がイーサン・ホークだったりした。しかしメインキャラクターのクライヴ・オーウェンも含めてどの役も別にその俳優じゃなくていいんじゃないか、という程度で非常に無駄遣い感が強かった。特に不定形のエイリアン役で登場したリアーナは賑やかし以外の何物でもなく、退場のさせられ方にも唖然とさせられた。カーラ・デルヴィーニュは可愛かったけど。

 

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   あと画面に関してはバンド・デシネをCGを駆使して実写化するとクリアな色合いが薄っぺらで安っぽく出来上がる悪しき伝統が続いているけど、今作に関してもそこは踏襲している感じで、やっぱりSF映画にはセンスが重要だと改めて思い知らされた。

 

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映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』予告編|3.30全国公開 - YouTube

 

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