yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

レディ・プレイヤー1 (2018・米)

    2045年、荒廃した街に暮らす大多数の人々はVR世界「OASIS」での理想の人生を心の拠り所にして暮らしていた。その「OASIS」をオグデン・モロー(サイモン・ペグ)とともに創造したハリデー(マーク・ライランス)が「OASIS」に隠した3つの鍵を手にした者に「OASIS」の権利を譲るという遺言を残して死去。VR世界は謎を解明するガンターたちによる激しい争奪戦の舞台となった。現実世界では集合住宅に暮らす孤独な青年ウェイド(タイ・シェリダン)もパーシヴァルというアバターとなってそれに参加、有名プレイヤーのアルテミス(オリビア・クック)と出会い、エイチ(リナ・ウェイス)やショウ(フィリップ・チャオ)、ダイトウ(森崎ウィン)ら「OASIS」内の仲間とともに謎の解明に迫る。しかし巨大企業IOI社のソレント(ベン・メンデルゾーン)も強大な資力で遺産を狙っており、ウェイドたちを追う。さらにソレントは現実世界でも武闘派のフナーレ(ハナ・ジョン=カーメン)を使ってウェイドたちに迫り…。

監督・製作:スティーブン・スピルバーグ、脚本:ザック・ペン、原作・脚本:アーネスト・クライン、撮影:ヤヌス・カミンスキー、美術:アダム・ストックハウゼン、編集:マイケル・カーン、サラ・ブロシャー、衣装:カシア・ワリッカ=メイモン、音楽:アラン・シルベストリ。

 

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   オタクカルチャーが題材なだけに色々細かな不満は出るけど、とにかくイベントとしてお腹いっぱい、ご馳走さまでしたとしか言いようがない映画だった。端々に本編とは関係ないキャラクターをチョイ見せさせたり、よく観ないと気づかない、一度見では分からない仕掛けがふんだんに盛り込まれていて、それを見つけてニヤリとさせて、分かる、分かるよと満足させてオタクを気持ち良くさせる構造に見事に絡め取られて喜んでしまったよ(とは言え主人公たちが現実世界でもちゃんと美男美女だという時点でオタクに迎合してない気もするが…)。

 

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   散々仮想世界を面白楽しく描いた挙句に現実が(ある程度)大事ですと結論づける物語は説得力皆無だし、そんなメッセージや物語を全て放棄してお祭り要素だけ詰め込んでくれたら最高だったとは思うが、そんなものには制作費も投入されないだろうし、そうなると今作が見せてくれた素晴らしい映像の数々も見られなかった訳で、現時点で大作映画としてやれるギリギリの着地点でオタクを喜ばせる最大限の見せ場を用意してくれたスピルバーグはやはり偉大。

 

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    金田バイクやガンダムメカゴジラをハリウッドのリアルなCGで、しかもスピルバーグが見せてくれたというだけで感激ものだが、欲を言えばもっと溜めを使ってゆっくり見せて欲しいとは思った。特にメカゴジラは特撮的所作で動かして欲しかったよ。これじゃマイケル・ベイトランスフォーマーじゃんと思ったが、あれも一応スピルバーグ製作総指揮だから、スピルバーグのロボット観はデル・トロとは違ってやはりアメリカンなんだろうな。とは言えスピルバーグはオタクというより骨の髄までの映画好きということが『シャイニング』完コピでヒシヒシと伝わってきて、ホントにやりたかったのはこっちなんだろうな、というのも感じた。

 

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READY PLAYER ONE - Official Trailer 1 [HD] - YouTube

 

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