yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書 (2017・米)

    ベトナム戦争が泥沼化していたニクソン政権下の1971年、ベトナム戦争を分析・記録した国防省の最高機密文書=通称「ペンタゴン・ペーパーズ」が元軍事アナリスト、ダニエル・エルズバーグ(マシュー・リス)の手により流出、NYタイムズ紙がスクープする。一方、ライバル紙のワシントン・ポスト紙は亡き夫に代わり社主となったキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)が招聘した編集主幹ベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)や部下のベン・バグディキアン(ボブ・オデンカーク)らが文書の入手に奔走するが、キャサリンは旧知の国防長官マクナマラブルース・グリーンウッド)から文書の公開を中止するように警告を受けていた。

監督、製作:スティーヴン・スピルバーグ、脚本:リズ・ハンナ&ジョシュ・シンガー、撮影監督:ヤヌス・カミンスキー、プロダクションデザイン:リック・カーター、編集:マイケル・カーン、サラ・ブロシャー、衣装:アン・ロス、音楽:ジョン・ウィリアムズ

 

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    冒頭の機密文書流出のシークエンスでのサスペンス演出からハイレベルで、文書公開に至るキャラクターたちの熱い思いや決断を盛り上げるエンターテイメントぶりも流石だったし、シーンそれぞれが楽しくて、例えば記者のベンがコインを入れて電話を掛けるシーンなど笑っちゃうぐらいに焦燥感が演出されていて凄く良かった。

 

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    編集主幹の奥さん(サラ・ポールソン)の描き方も、映画の内容に対して古色蒼然としているのは時代設定的に仕方ないのかな、と思っているとちゃんと報道の自由、知る権利というテーマから性の平等へとテーマを拡げていく伏線になっていたりして、脚本も秀逸だった。

 

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    報道が政治家に忖度せず使命を全うすべしという今の日本にジャスト過ぎるメッセージの熱さが感動的なのはもちろん、娯楽作品としても非常に痛快で、やっぱりスピルバーグ凄いな、と当たり前のことを改めて思い知らされた。

 

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『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』予告編 - YouTube

 

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