2019-05-05 いやしい鳥 (河出文庫) / 藤野 可織 書籍 確実に現実社会に存在してそうな図々しく不気味でイヤな人物の造形と描写がデビュー作からして既に確立していて面白い。それが物語になっていて楽しませてくれる近作の完成された面白さというよりは、イメージそのままを楽しむ純文学っぽい感じもありつつ、やっぱりちゃんとホラーでジャンル小説的な醍醐味を持っているところが好き。