「自動手記人形」と呼ばれる代筆業を生業とするヴァイオレット・エヴァーガーデン(石川由依)は大貴族の跡取り娘イザベラ・ヨーク(寿美菜子)のもとに派遣される。未来への希望や期待を失っていたイザベラ・ヨークはヴァイオレットとの出会いで変わってゆくが…。
監督:藤田春香、監修:石立太一、脚本:鈴木貴昭、浦畑達彦、シリーズ構成:吉田玲子、キャラクターデザイン、総作画監督:高瀬亜貴子、美術監督:渡邊美希子、音楽:Evan Call、アニメーション制作:京都アニメーション。
全くもって幸せな結末では無いのだけど、変化の予感が余韻を残してくれる物語は映画的だったし、丸みと柔らかさにリアル兼ね備えたキャラと丁寧かつ精緻な作画は京都アニメーションならではで、シリーズ未見でも全く問題なく面白かった。今作の公開前にあの痛ましい事件があっただけに、もちろん色々と思うところはあるし胸も痛むが、そういった諸々と無関係にいい映画だった。