カナダの漁師ノーラン(リチャード・ハリス)は水族館へ売る為にオスのオルカ(シャチ)の生け捕りを試みるが失敗し、つがいのメスをお腹の子とともに殺してしまう。自身も交通事故で妻子を失ったノーランは自責の念とオルカへの同情を感じて土地を去ろうとするが、復讐に燃えるオルカはノーランの仲間たちや漁港を襲い、ノーランを海へと誘う。退路を失ったノーランはオルカと対決すべく、海洋学者のレイチェル(シャーロット・ランプリング)らとともに再び海上へと向かうのだった。
監督:マイケル・アンダーソン、脚本:ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ、セルジオ・ドナティ、音楽:エンニオ・モリコーネ、撮影:テッド・ムーア、水中撮影:フォルコ・クィリチ。
多分初めて最後までちゃんと見た。凄く面白かった!
とりあえず動物ホラーとしても白鯨的ドラマとしても普通に面白いというのと、ノーCG時代の水中撮影が今の時代目線だと見ているだけで非常に怖かった。潜って撮影という当時としては当たり前の手法はそれだけで肉体的精神的圧迫感が凄い。主演もリチャード・ハリスとシャーロット・ランプリングで今見ても豪華。
そして脚本家が夕陽のガンマンの人で、音楽はエンニオ・モリコーネということもあり、オルカ目線での物語は完全に復讐西部劇になっているのも面白かった。最後なんて爽快に必殺技も決めていて、「お前は俺のエサになる資格も無いぜ」っていうオルカの無頼漢ヒーロー的口上が聞こえてくるようだったよ。