2020-08-23 25時のバカンス 市川春子作品集(2) (アフタヌーンKC) / 市川 春子 漫画 『宝石の国』での、主人公フォスが文字通り心も身体も別の存在に変化して、それでも主人公であり続ける革新的な展開を、この短編集の表題作で既にやっていた。通常の少年マンガでは状況や立場が変化しようとも主人公の変わらなさ、ブレなさを軸に物語が展開するものだから、やはり変わってる、とういか市川春子独特の面白さだ。他2作もよりSF的だったり、めちゃくちゃメタモルフォーゼしたりしていて、この変化へのこだわり、しかも人以外への、というのはホントに独自の世界観だ。