一巻目だけ読んで何年も放置してた『グイン・サーガ・ワールド』をなぜか今さら読み始めた。楽しい。栗本薫が亡くなって時間が経った今だから色々と気持ちが整理されて素直に読める状態になったのかな。別作者の正篇の続きも読もうかなって気になってきた。10年近く前の1巻の時の自分の感想見たら、けっこう怒ってたな…。
花澤香菜 /blossom (きゃにめ限定盤(CD+2BD))
北川さんの復帰で期待値は上がってたけどやっぱり最高だった。『Opportunity』で到達した地点とはまた別方向に『claire』から改めて進化させてエレポップまで取り入れた今の潮流にも沿った名盤。藤村鼓乃美さんがほぼ全編に渡りコーラス参加してるのも嬉しい。ちなみに北川勝利さんプロデュースの藤村鼓乃美さんのアルバム『SUMMER VACATION』も名盤だが、ネットで見たら法外な価格ついてた。これは北川&藤村コンビのボーダーズとして再び作品を出すべきだと思ったよ。それにしても花澤さんが多分もっともクローズアップされた状態で、本来の楽曲スタイルのアルバムを出してくれたのは本当に良かった。しかもここにきてファンクラブ創設とか色々と凄い。時代きたね。
ちなみに今回のアルバムは〈きゃにめ限定盤〉のみショーケースライブの映像盤が入っていて、そのぶん高価ではあるけど必見、充実の内容です。
花澤香菜 Album『blossom』クロスフェード - YouTube
花澤香菜「Moonlight Magic」Music Video - YouTube
花澤香菜 「Don’t Know Why」Music Video - YouTube
発売日 2022/2/23
収録楽曲
01 ユメノキオク
02 Don't Know Why
03 You Can Make Me Dance
04 Moonlight Magic
05 GSSP
06 Miss You
07 LOVE IS WONDER
08 港の見える丘
09 息吹 イン ザ ウィンド
10 草原と宇宙
11 SHINOBI-NAI
12 青い夜だけの
Blu-ray収録内容
<DISC 1>
「Don’t Know Why」MV
「Don’t Know Why」MVメイキング
「SHINOBI-NAI」MV
「SHINOBI-NAI」MVメイキング
「Moonlight Magic」MV
『blossom』ジャケットメイキング&インタビュー
<DISC 2>
『HANAZAWA KANA Showcase Live 2021 “Moonlight Magic”』ライブ映像
『HANAZAWA KANA Showcase Live 2021 “Moonlight Magic”』ドキュメンタリー
Kiwi Jr. / Cooler Returns
ファーストはペイヴメントっぽいのかな、と思っていたけど、今作は、もうこれはブリットポップか!というぐらいの捻りは効いてるけど明るくポップな楽曲揃いだった。どちらにしても好きな感じではある。
発売日 2021/01/27
収録楽曲
1. Tyler
2. Undecided Voters
3. Maid Marian’s Toast
4. Highlights of 100
5. Only Here for a Haircut
6. Cooler Returns
7. Guilty Party
8. Omaha
9. Domino
10. Nashville Wedding
11. Dodger
12. Norma Jean’s Jacket
13. Waiting in Line
Spoon / Lucifer On The Sofa
劇的な変化があるわけじゃないが前作同様の深みのあるプロダクションはそのままに、音色が減ってよりソリッドになった印象。少しずつ新しい試みを加えて作品を届けてくれるので常に新鮮さがあるのがSpoonのいいとこで、今作も良い。
Spoon - The Hardest Cut - YouTube
発売日 2022/2/11
収録楽曲
01.Held
02.The Hardest Cut
03.The Devil & Mister Jones
04.Wild
05.My Babe
06.Feels Alright
07.On The Radio
08.Astral Jacket
09.Satellite
10.Lucifer On The Sofa
11.Sugar Babies (Japanese bonus track)
僕の心のヤバイやつ【特装版】(6) (少年チャンピオン・コミックス) / 桜井のりお
しばらく前からそうではあったんだけど、すでに心のヤバいやつはおらんよね…。市川はただただ純なナイスボーイで、心の中にいるのもヤバいやつならぬ好青年だし(実際にキャラクターとして出現しとるし…)。でも、もう、むしろこのまま、ふんわりでいいっす。
日本移民日記(岩波書店) / Moment Joon
momentは自身の表現を称賛する業界の先輩の発言でも、納得いかなければ忖度せずに刃を向ける。本人のキャリアに何の得も無いし、労力も必要なのに逐一対応していくその姿勢はあまりにも誠実で、面倒臭いと同時にチャーミング。その姿勢はこの著作からも滲み出ていて、無意識の裡にある差別感情や帰属意識にグイグイ斬り込みながら自身にも常に疑いの眼差しを持って文章が進んでいく。なのでこちらも読みながら自分自身の裡にある感情と向かい合うことを常に迫られているような感覚を覚える。だからといって真面目で四面四角なエッセイかというと、初期の楽曲に顕著だった(ていうか新譜の楽曲でも健在だが)ユーモアも織り込んであるので、ちゃんと心に引っ掛かる諸々を感じながらもスッと読み進められる。そこはラッパーMOMENT JOONならではの魅力だと思うので、引退宣言は早々に撤回して音楽活動を継続して欲しいな。