yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

2014-12-22から1日間の記事一覧

そして父になる

同じ六歳児の親として、んなもの血が繋がってようが無かろうが絶対手放す訳ないやろ〜と怒りのバイアスかかって鑑賞する状態だったので、福山このヤローというテンションだったんだけど、そんだけの話じゃモチロンなかった。いい話。監督の(実物は知らんけ…

立喰師列伝/押井 守

殆どがくだらないウンチクとパロディで構成された押井守の真骨頂的奇書で面白いんだけど、中盤から徐々に失速していくのがやや残念なとこか。そもそもハンバーガーや牛丼が立喰なのかっていう以前からのどうでもいい疑問も浮かんでくる。しかし各章表紙のモ…

ことばと国家 (岩波新書)/田中 克彦

『国家と言葉』の関係についての考察が、同時に言葉のみならず世界を語る視点を示唆していて、社会の基準から外れた諸々を勇気づけるような面白さがあった。特に最終章のピジン語・クレオール語にまつわる物語は感動的だった。

青春放課後

小津脚本。気色悪い世界で、これは時代がそうだから気色悪いのか、小津安二郎が意図的にそう見せてるのか判別つかんかった。なのでそこが面白いと言えば面白いんだけど、ドラマとしてはノッペリした印象。青春放課後 - YouTube

ゆれる

結論も含めた作品全体がタイトル通り揺らいでいるおぼろげな感じや、過剰過ぎないちょうどいい香川照之とか面白かった。あとキャラとしては何でそんな献身的なのか謎だったけど新井浩文の目つきが『赤目四十八瀧心中未遂』級のヤバさ。しかし『蛇イチゴ』に…

蛇イチゴ

殆どの人物が悪意を感じさせる(というより愛を感じない)描かれ方をする一方で、宮迫演じるお兄ちゃんへ過剰な愛を傾けるとか、シリアスな中にギャグを悲喜劇というわけでもないのに浮いた形で入れ込むとか、そういったアンバランスさが気色悪かった。音楽…

零人 (大坪砂男全集4) (創元推理文庫)/大坪 砂男

1番驚いたのは日下三蔵による編者解題で書かれていた『まどマギ』脚本家虚淵玄が大坪砂男の孫だという話。だから何だって話かも知れんが、素直に「おおっ」となった。あと山村正夫などのエッセイで作者の酷い人間ぶりが描かれているのがやはり面白い。収録…

かぞくのくに

殆どタブーになっているテーマを扱いながらコミュニケーションについての娯楽作品として観られる映画になっていて面白かった。俳優陣も良い。北朝鮮がどうこうではなく、どんな社会に生きていても身につまされる普遍的な物語だった。映画『かぞくのくに』予…

籠の中の乙女

教育で人間がどんな形にもなり得るのも、映画によって世界を知るというのも、どちらも良く分かるし暴力表現もかなりキテるんだけど、猫ちゃんが殺された時点で心折れた。そこを上回る何かがないと個人的に納得いかない(単なる猫好きの感慨)。『籠の中の乙…