漫画
異常なまでに純朴な主人公と、根が真面目で一途なギャルのヒロインという定型過ぎるキャラクターのラブコメ。ザッと着色したようなフルカラーの作りは苦手だけど、定型ラブコメはやっぱり楽しい。
一般的には変態扱いの性的嗜好なのに読んでいると妙な説得力と爽やかさすら感じさせる物語世界になっていて読み易い。作画も今風のキャラクターで魅力的だし、大人方面のストーリーラインになるとちょっと劇画調になっていたりするのも上手い。3巻までで主人…
『夢でフラれて始まる百合』が面白かったのでコチラも読まねば、と思っていたら積読の中にあった。ちゃんと買ってた自分偉い!で、こちらも絵が綺麗、キャラクターが良い、というだけで充分楽しく読めたけど、表面上はコメディ調で進行しつつも(契約上の)…
3巻分溜めてたので読め始めたら、やっぱり面白くてとまらん。6巻のエヴァ回、7巻の福田雄一を観念として読み解く回、8巻のシン・ウルトラマンをそれぞれが好きな分野から勝手に掘り下げて語る回、と相変わらず息切れすることなくハイクオリティなプレゼンが…
一コマ一コマ、ボソッと脇で呟かれる台詞にも勿体無いほど過剰な情報量が詰め込んであって、ネタとして気付いてないところも多分にありそうたが、別に気付かなくても充分面白い。ギャグはかなりキワドイし、SMネタメインだが湿度0でカラッとしているので素直…
ライバルたちのキャラが立ちまくり、主人公以外のキャラ同士の対決も熱を帯びてきて、王道バトル漫画の様相だが、その分主人公の強烈さが薄まっている感もあるので、そろそろ早乙女さんをクローズアップして欲しい。とは言え須賀田妹がやはりツンデレキャラ…
3巻まで読んでもいつの時代かわからない!実は現代なのかも、とも思えるが、スマホやPCはもちろん電化製品の気配すらないし、ステフがハンガリーからの亡命者らしいという設定から考えると第二次大戦前後という気もしてくる。どちらにせよ今後の展開でそこは…
百合でハーレム漫画と流行り(?)を押さえた設定で、ヒロインたちが全員ネジが外れている上に展開も速く、とにかくテンション高いのは今巻も持続中。面白い。
真面目な百合。連作短編集というのも趣きがあるし、普段ラブコメ調の百合ばかり読んでるのでたまにはこういうのも良いです。
みかん氏の作品は基本的にハッピーなんだけどキャラクターの内面は一筋縄ではいかなくて、コメディタッチな表層の奥に毒があるのが魅力的で、特に本作は『不揃いの連理』と違って基本的にメインキャラ2人に焦点を絞って展開しているからよりキャラクターの闇…
時代や舞台が不明瞭でファンタジー世界の奥行きが感じられなかったり、吸血鬼と人間の相違が今ひとつ判然とせず、異端者の悲哀が伝わってこないなど大好物の題材を使っているぶん不満はあるけど、キャラクターやコスチュームが美麗で吸血鬼×百合な世界観とマ…
4巻目にして紆余曲折を経ての主人公たちのイチャイチャモード&サブキャラクターの物語という百合漫画の黄金パターンに突入した。当然良き。凪紗と茉白、どちらも善人なので、もうこのまま平穏に続くだけでもいいな。
キャラクターのデザインもストーリーも可愛いので前作の『君に紡ぐ傍白』より読み易くて面白い。主人公の2人のうち、柚子が何を考えているかよく分からないのも面白い。ただ同時期発売のビジキ作『夢でフラれてはじまる百合』と設定微妙に被ってるから、次巻…
ラブコメとして楽しくて、しかも絵が綺麗。面白い。このクオリティのままずっと続けてくれたら、それだけで最高では⁉
今作もラブコメ的な軽い展開を挟みつつ、聴覚障害にまつわるテーマや対人関係をリアルに描くバランスで、読み物として面白さが持続中。どこに着地するのか、そもそも百合なのかどうかも明確じゃなくて、続きが気になる。それにしてもこの作者、どれも濃い漫…
面白い。客観的にみると倫理的、社会的にNGな設定しかないんだが、なぜかほのぼのとしてハートウォーミングな印象しか受けないというのは絵柄の良さと描き方の上手さがあるから?しかし今巻のラストで今の状態が社会的にNGであるということに直面しそうな展…
最終巻、遂に読んでしまった。最後まで変わらず心地良い空気感のままだった。本編後の番外編も最終話からの地続きのエピソードだし、しかも将来的な妄想膨らむ展開で、もうこれは普通に本編、というか真の最終話、エピローグだよ。
タイトル通りかわいい話ばかり並ぶ。一応男女ラブコメだけど、『田所さん』と同じ百合ジャンル扱いでよし(?)。一方がめっぽう強くてもう片方が変わり者というのも同じだし。そういや『リベルタ』も同じだな…。にしてもTATSUBONさんの描くキャラクターはど…
突飛なアクシデント的に、接点の無さそうなところから関係性が始まって、とある意味で王道に物語が展開。次巻以降にどう転がっていくか次第だけど、主人公の進路への迷いなど金銭的な部分も含めてリアリティがあって、こういう物語周辺がちゃんと構築してあ…
天然から狂犬にスイッチする主人公を筆頭に登場棋士たちが全員魅力的で、いっきに最新刊まで読んでしまった。将棋漫画は数あれど、女流という独自の文化を扱っているのでニッチ部活物的な楽しみもあるし、ジェンダー論的な部分も垣間見えてストーリー自体は…
存在意義と実体としての存在がイコールな世界というSF設定に、存在感が売りのアイドルを結びつけたアイデアが新鮮。可愛いキャラと狂気を滲ませるノリで、不気味と可愛さの境界線をギリ可愛さに寄せてコメディにしてるバランスも凄い。楽しい。
『やが君』とは別路線だが、短編集でもSFや幻想マインド溢れる作品を見ていたので特に意外ではなかったし、絵柄などの諸々もこれまで同様に好き。で、前作での評価があるからか、個別のキャラクターを性急にクローズアップすることなく、ゆっくりと物語世界…
姿は違えどコミュニケーションは図れる相手たちと交渉、戦闘しながら仲間と冒険を続けるというバトル漫画的展開になってきた。不気味で理解不能な廃墟世界を彷徨う展開を勝手に期待しているので、このままそっちへ寄っていくのは嫌だなとは思うが、まだどう…
メインの話は3巻で既に終わってると思うのだが、昔のバンド漫画と昔の恋愛漫画が合体したような展開がダラダラ続いているという状態で、なんかもうよくわからんくなってきた。そうなると登場人物も誰が誰だかよくわからなくなってきてますます興味が薄れて…
しばらく前からそうではあったんだけど、すでに心のヤバいやつはおらんよね…。市川はただただ純なナイスボーイで、心の中にいるのもヤバいやつならぬ好青年だし(実際にキャラクターとして出現しとるし…)。でも、もう、むしろこのまま、ふんわりでいいっす。
紙本での『田所さん』、終わってしまったー。展開としては田所さんと二階堂さんが仲良くなった時点でもうずっとマンネリで良し!とはなってるので、物語の続きがそれほど気になる訳ではないのだが、4巻では新キャラ登場してくるし、やっぱりこの世界を引き続…
終わってしまった。とりあえずの一区切りで謳い文句通りの「痛快バイオレンスハートフルコミック」として綺麗に終わっていて良かったけど、やはり伏線やらキャラクターの背景など色々とそのままなのは残念。続き、いつか読めるだろうか?
出てくる廃墟や獣人が魅力的で、物語の先は見てみたいが、謎は謎のままに作品世界を放浪、徘徊していたいと思わせられる。こんな世界を具現化する画力も凄いけど、このクオリティでこの刊行ペースってのがヤバいな。
ひょっとして辛い方向に行くのかと思わせておいてそっちかい!という今巻ラストの展開、良かった。そこに至るまでも丁寧に距離感を縮めながら進行していくので、それだけで読んでいてイイ感じ。キャラクターの性格づけや絵柄も良い。
濃ゆい。いつも通り話は緩くほとんど進まないのに(今回はわりと進んだのかも?)何故か濃密。コマ大きめ、人物顔面アップ多めの漫画を読む機会が最近多いので、単に1ページの情報量の多さがそう感じさせるだけかもしれんけど。しかしその1ページの、わりと…