今回のシリーズは特車二課の面々の掛け合いと馴れ合いに面白さがあったので、唐突にシリアス路線をやられても、というのはある。というか最終話はキチッとシリーズの締めくくりとして作って、今作のエピソードは映画版に入れ込むべきだったと思う。それに、せっかく実写版の世界を1年かけて構築してきたのにクーデターの回想シーンがパト2のアニメ絵というのはどうなんだ。普通はやらない方法論で目新しいということかも知れないが、どうせなら実写でパト2を再現してほしかった。ガッパでの特撮とか考えれば十分やれたんじゃないだろうか。まあ根津甚八を声だけでもいいから引っ張り出してくれれば全ては帳消しだったかも知れないが。
とは言え、映画版への期待値は確かに上がったから商売的に上手いのか。しかし一応今作も単体で劇場にかけてる訳だから何とも釈然としない気分にはなった。
何にせよ、これまで長々と楽しませてもらったので、シリーズ全体としては文句はない。あとは5月の長編劇場版をよだれ垂らして待つ。