擬人化された車たちが一体どうやって日々を送っているのかどう脳内補完しても想像出来ないし、多分作り手も考えてないよな…というのが観ていてずっと気になって結局楽しめなかった。車だけの世界でガソリン食って生活しているのは分かるんだけど、なんで家があるのとか、ガラスはどうやって作っているのかとかそもそも繁殖方法はいかに、などなど余計な事柄が頭を駆け回る。
夢を描いたようなシュールな世界でない限り、非論理的でも辻褄が合わずとも世界の成り立ちや理由付けは必要で、それが無い空虚な世界でどれだけエモーショナルなドラマを展開しても真実味は微塵も伝わってこない。
今回は子供と一緒に吹き替えで鑑賞したので、オリジナル版ならオーウェン・ウィルソンやポール・ニューマン、さらにゲストでシューマッハが登場するといった声優の配役でニヤリとするとかあったのかも知れない(あっても評価は変わらんと思うが)。
しかし登場キャラのデザインは可愛い。我が家でも保育園児の息子は映画観る前からカーズのグッズは喜んで使っているし、そこら辺の展開はやっぱり流石だなとは思う。