カスカベでは住人たちが夜な夜な夢の世界に入り込むという現象が発生、初めは見たい夢で楽しく過ごせていたものの、大人たちを中心に夢は次第に悪夢へと変容し、そこから抜け出せなくなっていた。同じ頃、謎めいた女の子サキ(川田妙子)がしんのすけ(矢島晶子)たちの幼稚園に入ってくる。夢の世界ユメミーワールドの出現にサキと彼女の父親(安田顕)が関係していると考えたしんのすけたちカスカベ防衛隊はユメミーワールドの謎に挑む。監督脚本高橋渉、脚本劇団ひとり、作画監督針金屋英郎ほか。
作画で見せる部分など基本線はこれまでの劇場版の蓄積を感じさせる安定のクオリティで、子供と観るぶんには十分な面白さだった。
ただ子供=夢いっぱいという安易な前提のプロットや内輪ウケにシラけさせられたり、ギャグが全く笑えないのはキツかった。一緒に観た子供によると「それなりに面白かったが前作に比べるとちゃんとし過ぎてる」とのこと。確かに子供映画、クレしん映画ならこう作ればOKという感覚が根底にあるのかな、とは感じた。