yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

デッドプール (2016)

    元傭兵で仕置人稼業のウェイド・ウイルソンライアン・レイノルズ)は娼婦のヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)と運命的な恋に落ちるが、結婚目前に自らが癌に侵されて余命幾ばくもない事を知る。病を克服したい一心で特別な治療を提案してきた怪しげな男の誘いに乗ったウェイドは残酷な人体実験の末、不死の肉体と驚異的な治癒能力を得るが、醜い姿に変えられてしまう。人体実験を行った非合法の組織に騙されたことを知ったウェイドは醜い姿を見せない為にヴァネッサの前から姿を消し、元の姿を取り戻すべく赤いコスチュームを身に纏ったデッドプールとして組織のリーダー・エイジャックス(エド・スクライン)を追う。監督ティム・ミラー、脚本レット・リース、ポール・ワーニック、撮影ケン・セング、音楽トム・ホルケンボルフ(ジャンキー・XL)。

 

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   不謹慎を振りかざしながら筋立ては勧善懲悪ドラマになっていて、コレぐらいの半端な下劣さと暴力性が好きなんだろ〜と俺ちゃんに見下されてる感覚が不快だったけど、ヒーロー映画を真面目に観てるこちら側の問題なのか、とか考えると余計ゲンナリさせられた。王道をドヤ顔でハズしてきているそのやり方がいちいち予定調和だったりすることや、耐えて待つ一途なヒロイン像、悪は皆殺し的な思想が80年代筋肉アクションへの先祖返りみたいだったのも辛かった。

 

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   途中、敵組織の雑魚キャラの一人が昔の知り合いだったことが分かり、格闘中のその相手に対して主人公が「奥さん元気?」と軽口をたたくシーンがあって、それはつまり主人公や作り手が、殺してる相手を家族や友人のいる普通の人間と認識した上でガンガン殺していることを明白にしていてかなり怖かったり、散りばめられたマニア度ゼロの映画ネタとか誰がニヤリとするんだろうとか、メタな立ち位置という主人公の設定は暴力での解決にスッキリ気分を味わっているところへ冷や水を浴びせて観客に牙を剥くわけでもなく逆に物語への没入を阻害しているとしか思えなかったり、せっかくの二刀流もリアルな殺陣とアメコミ的な派手さのどっちつかずで面白くなかったり…。

 

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   などと文句ばかり出てしまったが、新しいヒーローでしかもかなり異端なキャラクターを使って単なる誕生編以上の作品を見せてくれて、観ている間は楽しかったということを考えるとこれは期待し過ぎたのがいけなかったとも思えてきて、訓練生ミュータントのネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド(ブリアナ・ヒルデブランド)のキャラが立ってたり、これまで雑魚キャラ扱いだったコロッサスが活躍したりでXーMENのスピンオフとして楽しめる要素もあったりするので、結局好きなんじゃないかという結論になりつつある…。

 

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映画『デッドプール』予告編 - YouTube

 

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