yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

ザ・マミー 呪われた砂漠の王女 (2017・米)

    権力欲に駆られ死の神セトと契約を交わして邪悪な存在となった古代エジプトの王女アマネット(ソフィア・ブテラ)は生きたまま石棺に封印された。そして2000年後、軍属でありながら骨董品などを盗掘しては闇で売り捌いているニック・モートントム・クルーズ)は相棒のヴェイル(ジェイク・ジョンソン)とともに考古学者ジェニー(アナベル・ウォーリス)から盗んだ地図を頼りに中東でアマネットの石棺を発見する。ニックの所業を知った上官やジェニーとともに石棺を英国へとヘリで運ぶ事になった彼らだったが、その途上でヘリは墜落、ニックに助けられたジェニー以外は全員死亡と思われた。しかしニックは何故か無傷で蘇生するのだった。そんな彼らを石棺から復活したアマネットが追い、世界のモンスターを追うジキル博士(ラッセル・クロウ)率いる組織プロディジウムも現れるなど事態が混沌としていく中、ニックの脳内にはアマネットの声が響き続けるのだった…。

監督、原案、製作:アレックス・カーツマン、製作:ショーン・ダニエル、クリス・モーガン、脚本:デヴィッド・コープクリストファー・マッカリー、ディラン・カスマン、原案:ジョン・スペイツ、ジェニー・ルメット、撮影:ベン・セレシン、プロダクションデザイン:ジョン・ハットマン、ドミニク・ワトキンス、編集:ポール・ハーシュ、衣装:ペニー・ローズ、音楽:ブライアン・タイラー

 

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   いつも通り身体を張った全力演技のトム・クルーズ、ミイラの女王は衣装もカッコいいし、ソフィア・ブテラ自身も気品があって美しい。狂言回し的に主人公につきまとうゾンビになった友達のジェイク・ジョンソンも『狼男アメリカン』みたいで楽しい。そして十字軍の墓所から蘇る騎士たちとか『エルゾンビ』を彷彿とさせて燃える!…と素材や設定は面白くなりそうな要素が詰まっていたんだけど、びっくりするぐらいに面白くなかった!

 

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   ジャンル映画ということもあって単純なプロットなんだが話の組み立てのマズさやブレまくりのキャラ設定によって分かりづらい物語運び、ミイラ映画なのに怪奇色は無く、かと言ってハムナプトラのような冒険活劇の痛快さも皆無の何がやりたいのか不明な方向性、挙げ句の果ては実はヒーロー誕生譚でした、みたいなことをやられても全然続き気にならないという結果に。

 

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    そんな中で一番面白かったのが飛行機事故のシーンで、無重力状態でトムが右往左往する、ミッションインポッシブルみたいなシーンで(それもミイラ映画としてどうかと思うが)、しかもそのアイデアはトム自身が出したらしいので、トム・クルーズが立派、というのは今作でも揺るがないところだった。

 

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    しかしせっかくモンスター映画をユニバース化してやっていこうという端緒がこれだとなかなか厳しいものを感じる。雑多な怪奇映画のキャラクターを強引に集合させてエンターテイメントにまとめ上げた『屍者の帝国』(原作の方)というのは凄い力技だったんだな、と改めて思ったりもした。

 

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『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』予告編 - YouTube

 

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