高校3年生になった元中二病の富樫勇太(福山潤)と現役中二病の小鳥遊六花(内田真礼)は、恋人同士にはなったものの相変わらず次のステップに進まないままの共同生活を続けていた。そのなある日、イタリアで仕事をしていた六花の姉・十花(仙台エリ)が家族をイタリアに呼び寄せると言い出す。強引に六花を連れて行こうとする十花から逃れる為、丹生谷森夏(赤崎千夏)、五月七日くみん(浅倉杏美)、凸守早苗(上坂すみれ)、七宮智音(長妻樹里)らいつもの仲間たちの協力で2人は「駆け落ち」を決行するのだが…。
監督:石原立也、脚本:花田十輝、キャラクターデザイン、総作画監督:池田和美、美術監督:篠原睦雄、音楽:虹音、アニメーション制作:京都アニメーション。
駆け落ちという設定を使うことで主人公2人をちゃんとクローズアップして映画の縦線を固定した上で移動による風景の変化も楽しませてくれて、更には脇のキャラクターの活躍によるファンサービスも忘れないという全方向的に配慮の行き届いた劇場版だった。
中二病ゆえに恋愛関係に落ちた2人がそれゆえに恋愛初期段階からステップアップ出来ないという状態から脱却できるか、というテーマと、何となくそれを維持しつつも関係性を地道に進めていくという着地点、その双方が散々TVでやってきたことの繰り返しではあるんだけど、ある地点から先へ進めないのはラブコメの宿命だし、TVからアップグレードした画面で綺麗なキャラクターが和気あいあいやっているのを見てるだけで十分楽しかった。
「映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-」本予告 - YouTube