yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

パシフィック・リム アップライジング (2018・米)

   異世界から出現したKAIJUを人類が巨大ロボット、イェーガーによって撃退して10年。放浪生活をしていた英雄ペントコストの息子ジェイク(ジョン・ボイエガ)は、両親の仇を討つ為に自作のイェーガーであるスクラッパーを駆っていた少女アマーラ(ケイリー・スピーニー)との出会いなどを経て、義姉のマコ(菊地凛子)が局長を務める環太平洋防衛軍に復帰する。一方、巨大商社シャオ産業は社長リーウェン・シャオ(ジン・ティエン)指揮の元、ニュートン博士(チャーリー・デイ)を中心に無人イェーガーを開発し、環太平洋防衛軍での採用を求めた会議を開催するが、その会場を所属不明の漆黒のイェーガー、オブシディアン・フューリーが襲撃する。ジェイクはアマーラや同僚のネイサン(スコット・イーストウッド)、ハーマン博士(バーン・ゴーマン)、そして訓練生のリョーイチ(新田真剣佑)たちとともに新たに現れた謎の敵に立ち向かう。

監督・脚本:スティーヴン・S・デナイト、脚本:エミリー・カーマイケル、キーラ・スライダー、T.S.ノーリン、キャラクター原案:トラヴィス・ビーチャム、製作:ギレルモ・デル・トロ、撮影:ダン・ミンデル、プロダクション・デザイナー:シュテファン・デシャント、編集:ザック・ステーンバーグ、ディラン・ハイスミス、ジョシュ・シェファー、衣装:リズ・ウォルフ、音楽:ローン・バルフェ、視覚効果スーパーバイザー:ピーター・チャン

 

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    ある程度役者が続投しているだけで演出も画面の質感も前作を踏襲しておらず全くの別物だったのは予想通りだが、より大味になってB級感増した昔ながらのパート2感で弛緩したジャンル映画としては楽しめた。ホントは時空の歪みで菊地凛子に成長せずに前作で幼少時代のマコ役をやってた芦田愛菜がそのまま成長したマコになって活躍する話を見たかったけど、そうはならなかったな。

 

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    しかし脚本は『エヴァンゲリオン』や『パトレイバー』初期OVAから劇場版辺りまでが確実に参照されているのに全くその旨味が活かされていないというのは逆に凄い。アマーラのキャラクターはどう考えで泉野明だし、漆黒のイェーガーはグリフォンまるパクリの上に使徒まで被せてきていたが、多分監督はそこら辺に興味がないのか、そこら辺を活かすことなく大雑把に流して済ませていて、これがちゃんとデル・トロでやってたら再び盛り上がるオタク映画になってたかもと思うと残念な気もする。特撮映画とかロボット物と考えずに前作とは別物の『トランスフォーマー』みたいなハリウッドCGアクション映画として享受するぶんには期待もしてなかったので別にいいかな、とは思ったが。

 

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    しかし中国企業の社長(ジン・ティエン)の心底どうでもいいキャラクター造形といい、役者の大根ぶりといい(この人、キングコングでもいかにもとってつけたよな役で出ていた)出資者におもねった匂いをぷんぷんと漂わせるのは萎えるのでやめて欲しい。やるにしてももっとスマートなやり方があるだろうに。新田真剣佑も印象が薄いし、役者自体は作品の質と演出で随分変わっちゃうのでジン・ティエンだって使われ方によっては多分もっとマシなんだろうけど。

 

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『パシフィック・リム:アップライジング』日本版本予告 - YouTube

 

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