僅かな音にも反応して人間を襲う「何か」によって殆どの人類が死に絶えた世界。リー(ジョン・クラシンスキー)とエヴリン(エミリー・ブラント)の夫婦は息子マーカス(ノア・ジュプ)と聴覚障害を持つ娘リーガン(ミリセント・シモンズ)の一家四人は、手話で会話をし、裸足で静かに歩くなどして極力物音を立てない生活を築き上げ生き延びていたが…。
監督・脚本・製作総指揮:ジョン・クラシンスキー、原案、脚本:ブライアン・ウッズ、スコット・ベック、製作:マイケル・ベイ、撮影:シャルロッテ・ブルース・クリステンセン、プロダクション・デザイン:ジェフリー・ビークロフト、視覚効果スーパーバイザー:スコット・ファーラー、音楽:マルコ・ベルトラミ。
物語や状況を作り出す為の御都合主義の粘土を固めて出来上がった怪物が可哀想なモンスター映画だった。別に存在が理屈で成り立たなくてもせめてその努力はして欲しいし、かと言ってそれが不要な悪夢的存在でも無いし、そこにはあまり興味が無いんだろうなというのは分かるけど、愛のなさが気になりすぎた。ホラー映画を作りながら本当に描きたいのは家族愛です、みたいな作品は勘弁して欲しい。でもB級エイリアン映画と思って見ればそれなりに楽しくはあったのかな。