遂に原作に手を出してしまった…。アニメ版はじっとりとした人間関係の軋轢をキラキラした作画で浄化した具合がちょうど良くて、そこらへんが原作小説ではどうなっているんだろうと思っていたけど、キャラクター主体の物語でありつつ個人に焦点を絞り込まない俯瞰視点の語り口と、簡潔にさり気なく織り込まれた京都の情景描写から受ける感触は、活字での心理描写で湿度はやや高いものの、アニメ版に非常に近かった。原作小説ですでに青春群像劇として完成されてたんだなーと分かったし、面白かった。逆に京都アニメーションが見事に映像化したというのも改めて分かって、読んで良かった。続きも読んじゃうな。