里親のもとを転々としてきた少年ビリー(アッシャー・エンジェル)はある日、謎の魔術師(ジャイモン・フンスー)からスーパーパワーを与えられ、筋骨隆々で稲妻を操る超人シャザム(ザッカリー・リーヴァイ)に変身出来るようになる。ビリーは里子仲間でヒーローオタクのフレディ(ジャック・ディラン・グレイザー)とスーパーパワーを悪ノリで試しまわっていたが、シャザムの力を狙うドクター・シヴァナ(マーク・ストロング)が現れたことでヒーローとしての自覚が芽生え、シヴァナとの対決を決意する。
監督:デビッド・F・サンドバーグ、脚本・原案:ヘンリー・ゲイデン、撮影:マキシム・アレクサンドル、美術:ジェニファー・スペンス、編集:ミシェル・オーラー、音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ。
思ったより真面目だったけどちゃんとした家族映画かつヒーロー物になっていて楽しかった。スーパーパワーを手に入れて、ビリーとフレディが暴走気味に力を試していくところは子供なら誰もが夢想するような楽しいシーンになっていて良かったし、血縁ではなく志で繋がった家族の尊さをエンターテイメントでサラッと提示してるのも素晴らしかった。
ただ、エンディングでシャザムのもとに某超有名ヒーローがやってくるというサプライズ(?)があったんだけど、それに対して子供が??となってしまい、「あれ誰?キャプテン・アメリカ?」と訊いてきたりして、このマーベル時代にDCの記号性がイマイチ通用しない現実を見てしまった。まあワンダーウーマン、アクアマン、そして今作で随分盛り返してきたとは思うが。