浜辺の町に母親と2人で暮らす中学生・琉花(芦田愛菜)は自分の気持ちを言葉にするのが苦手で、夏休みも家や学校に居場所がなく、別居中の父親(稲垣吾郎)の働いている水族館へと足を運ぶ。そこで彼女は、ジュゴンに育てられたという不思議な少年・海(石橋陽彩)と、その兄である空(浦上晟周)と出会う。彼らは海中生活が長く、水が無ければ生きていけなかったが、彼らと触れ合う中で琉花もまた水の中で自由を感じていく。そして地球の生命誕生の奇跡が今再び始まろうとしていた。
監督:渡辺歩、原作:五十嵐大介、キャラクターデザイン・総作画監督・演出:小西賢一、美術監督:木村真二、CGI監督:秋本賢一郎、音楽:久石譲、アニメーション制作 :STUDIO4℃。
SFというよりは誇大妄想的な物語と、思わせぶりな台詞で情報を小出しにする全て分かってます的なキャラクターが多いのはキツかったけど、それを軽く上回る美しい作画とそれがちゃんとアニメーションとして動く気持ち良さのレベルが高過ぎて、高揚感が凄かった。圧倒的な画像だけでも映画体験として十分に充足させてくれたし、芦田愛菜の声優としての演技が良くて、主人公のキャラクターが魅力的だったのもポイント高かった。