ファースト・オーダーのリーダーとなったカイロ・レン(アダム・ドライバー)はシスの艦隊と合流してより強大な力を得ようとしていた。レジスタンスの将軍レイア(キャリー・フィッシャー)の元よりレイ(デイジー・リドリー)、フィン(ジョン・ボイエガ)、ポー・ダメロン(オスカー・アイザック)らがレンの野望を阻止すべくシスの隠された惑星探索のミッションに出立した。
監督・脚本・製作:J.J.エイブラムス、キャラクター原案:ジョージ・ルーカス、脚本:クリス・テリオ、撮影監督:ダン・ミンデル、プロダクションデザイン:リック・カーター、ケヴィン・ジェンキンス、編集:メリアン・ブランドン、ステファン・グルーブ、衣装:マイケル・カプラン、視覚効果&アニメーション:インダストリアル・ライト&マジック、音楽:ジョン・ウィリアムズ。
個人的にはレイという新キャラのおかげで最後までついてこれたという感じだったが、どうせルーカス関係無いなら純粋に自由で新たなサーガを紡いで欲しかった。新シリーズの初作で親殺しをやった時にはルーカスの手が離れたからって勝手にやっていいの?という気持ちになったのだが、レイやフィン、ダメロンら新キャラクターが新鮮で、新しい物語をやろうという気概を感じるに至って、これなら好きにやってくれ、と思えたのに、結局最後には身内の物語に収斂して、旧作への目配せに終始したのは残念だ。
元々のシリーズがSFではなく、古典的な叙事詩の舞台を宇宙に移行した王道の物語だったことから来る諸々の設定、すなわちフォースというのが選ばれた者が持つ力だったり血統によって選別される、などをチャラにするべく名もなきレイやフィンというキャラクターが創造されたと思ったていたが、結果としてレイにはそれなりの血筋があって、フィンに至っては何も持たない俺に何が出来るだろうかと劇中で模索させ続けて結局役割を与えきれないという中途半端ぶりで終わってしまった。そしてランドやレイアがこの期に及んで活躍してしまう展開はどうなんだろう。
などと色々不満はあるのだが、未だにそういう、あーだこーだを言いたくなる魅力的なコンテンツであることは間違いないんだよなー。というわけで遂に完結とか言ってはいるが、多分ディズニーのことだし、まだまだやるだろうな。