yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

テリー・ギリアムのドン・キホーテ (2018年・スペイン・ベルギー・フランス・イギリス・ポルトガル)

 撮影に行き詰まった若手CM監督のトビー(アダム・ドライバー)はスペインの田舎町での撮影中、謎めいた男から自身が学生時代に監督した「ドン・キホーテを殺した男」 のDVDを渡される。かつての情熱に溢れていた自身を追う様に、その作品の舞台となった村を訪れるトビーだったが、そこで待っていたのは未だ役から抜けきれず、自分を本物のドン・キホーテだと信じ込む靴職人の老人ハビエル(ジョナサン・プライス)だった。そしてハビエルにドン・キホーテの忠実な従者サンチョだと思い込まれたトビーは、現実と夢の入り混じった冒険の旅に無理やり連れ出されるのたった。

監督、脚本:テリー・ギリアム、脚本:トニー・グリゾーニ、撮影:コニラ・ペコリーニ、美術:ベンジャミン・フェルナンデス、編集:レスリー・ウォーカー、音楽:ロケ・パニョス。

 

f:id:yudutarou:20210103101213j:image

 

 ギリアムは大好きだけど、リアルタイムで劇場で観て『ブラジル』や『バンデッドQ』みたいな興奮を味わったことはないので、『ドン・キホーテ』も実は未完成のままで妄想上の傑作にしておいてくれても良かった気もするんだけど公開されてしまったから観に行った。

 

f:id:yudutarou:20210103101224j:image


 内容は意外とまともだった。ドキュメンタリー映画『ロスト・イン・ラマンチャ』でも描かれていたように、そもそもジャン・ロシュフォールジョニー・デップを出演者として製作が始まっていたのは有名な話だけど、その時点から今回のように『映画作り』と『ドン・キホーテ』をがっつり重ねて描くつもりだったのか、それとも制作の紆余曲折が物語に影響を与えてそうなったのか。どちらにせよメタ的な構造になりそうなところを、結局は割合に正道な物語に収斂させていて、そこが観やすくもあり物足りなくもあった。そこがギリアムっぽいところとも言えるんだけど。

 

f:id:yudutarou:20210103101238j:image

 

映画『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』特別版予告編+映画『ロスト・イン・ラ・マンチャ』予告編 - YouTube

 

f:id:yudutarou:20210103101406j:image