青春小説としても台湾の一時代を切り取ったドキュメントとしても面白かったが、何より主人公の見る景色や経験がまるで作者の実体験のようなリアリティで迫ってきて、そこに幻想的な光景が違和感なく入り込んでくる様が小説を読む醍醐味を存分に味あわせてくれた。そりゃ直木賞だって受賞するよ、と思った。
青春小説としても台湾の一時代を切り取ったドキュメントとしても面白かったが、何より主人公の見る景色や経験がまるで作者の実体験のようなリアリティで迫ってきて、そこに幻想的な光景が違和感なく入り込んでくる様が小説を読む醍醐味を存分に味あわせてくれた。そりゃ直木賞だって受賞するよ、と思った。